フォトフェイシャル
単一波長のレーザーとは異なり、広域波長(約400~1,200nm)を発振するパルス光(IPL:intense pulsed light)を用いた施術がフォトフェイシャルです。
特徴としては、波長が広いので多様な効果が期待できます。そのため、老人性色素斑、炎症性ニキビやニキビ跡、赤ら顔・毛細血管拡張症、毛穴の拡大、小じわなどのお悩みに対応可能といわれています。症状によって適切な波長というのがあり、フィルターを使い分けることで、その調整は可能となります。
施術に関して
まずメイクを落とします。冷却ジェルを塗布し、フォトフェイシャル(IPL)の照射をしていきます。ピンポイントではなく、顔全体を照射していきます。照射時間は10~20分程度です。痛みについては、人によって感じ方は違いますが、輪ゴムで肌を弾くくらいです。施術後はメイクすることができます。
施術回数は1回で効果を実感することもありますが、大半の患者様は3~4週間の間隔を空けて、5回程度の通院が必要です。その後は、効果を維持させるために2~3ヵ月に1回程度は受けられる方が多いです。
副作用について
IPL照射によって、反応のあったシミは浮き上がって黒ゴマ状に見えることがあります。また施術後、一時的に皮膚の赤みやヒリヒリした感触が数日続くこともあります。このほか、人によっては、やけどや色素沈着が起こることもあります。
プラセンタ
プラセンタとは胎盤のことを言います。胎盤とは妊娠中の女性に作られる臓器のことです。胎盤からへその緒を通じて、胎児に栄養素や酸素を与え、胎児からは老廃物や二酸化炭素を受け取り、それらは胎盤から母体の血液に排出されるという働きをします。
胎盤には、豊富な栄養成分(アミノ酸、ビタミン、ミネラル、酵素 等)が含まれています。これら成分によって、疲労回復、免疫力向上、肝機能強化、自律神経のバランスを整えるなどの効果が期待できることから、肝臓疾患の患者様や更年期障害に悩まされている方に対する治療薬として使われてきました。
その後、この治療薬を使用していた患者様の肌にハリがみられた。モヤモヤしていたシミやくすみが改善し、肌に透明感がみられるようになったなどの声が聞かれるようになり、美容効果に特化した治療としてプラセンタ療法が用いられるようになりました。
施術に関して
美容医療を目的に使用する場合は自費診療となります。効果を実感するには、1ヵ月程度かかるとされています。開始して間もない頃は、週に1~2回程度の間隔で通院し、その後は毎週もしくは隔週に1回の頻度で受診をおすすめしています。
副作用について
副作用に関して、重度な症状等の報告は現時点ではありません。ただ注射部位に痛みや発赤、皮下出血などがみられることはありますが、数日で解消するようになります。ヒト由来のプラセンタ注射を一度でも受けた方は、それ以降は献血することができなくなります。
ボトックス
ボツリヌス菌の毒素を抽出し、主に表情じわ(額、眉間、目尻、鼻の横 等)などに注入していくことで、それらのしわを改善していくのがボトックス注射です。
施術に関して
施術方法は、この薬剤(ボツリヌス菌の毒素)を気になるしわの部分に注入していきます。それによって表情筋を麻痺させ、そこの動きを止め、しわを改善させていくというものです。
ただ、注入時の量が多いと表情筋がこわばるなどして、表情が乏しくなるリスクもあります。
副作用について
注射による施術と言っても、使用する薬剤は少量なので術後に腫れがみられることは、まずないです。内出血がみられることはあります。効果が現れるのは、施術後3日程度経過してからで、2週間経過したころ効果がmaxになります。1回の注射による持続効果期間は約3~4ヵ月と言われています。
ピーリング
ピーリングはケミカルピーリングになります。これは皮膚表面にサリチル酸やグリコール酸などの薬剤を塗布し、肌の新陳代謝(ターンオーバー)を促進させていき、メラニン色素の排泄も高まって、しみが薄くなるようになっていくとされているものです。このほかにも毛穴に詰まっている老廃物や古い角質を溶かして取り除くといった特徴もあるので、くすみやニキビの予防対策になると言われています。
施術に関して
皮膚表面に薬剤を塗ると軽いほてり、ヒリつき引きつった感触などがみられることがあります。このような皮膚感覚は、古い角質などが除去されている証明でもあります。施術時間は20~30分程度になります。1度の施術によって持続効果は1ヵ月程度続くとされていますが、継続的な効果を期待する場合は、ピーリングを月1回程度受けられると良いでしょう。
副作用について
また施術直後、肌に赤みなどがみられることがあります。冷却と保湿をしっかりと行い、ピーリングによって角質層が剝がれており、紫外線の影響を受けやすくなっているため、日焼けには十分気をつけてください。